悪魔くんの天使ちゃん
◆◆◆

叫んで保健室を出ていった椿さんを見届け、俺は堪らずその場にしゃがみこんだ。


…あっぶね〜〜〜。

手ぇ出すとこだった。

困った顔をすると思った。それで、笑ってすみませんっておちゃらけて、終わろうと思ったのに。

なんであんな可愛い顔するかな。

びっくりして見開かれた、大きく丸い瞳。長いまつ毛。真っ赤に染まった頬。

うん。思い出すのはやめよう。

「清水くん」

はっ。

困り顔の保健室の先生。そうだ。

見られたんだった。

どうしよう。椿さんはガーゼ糸を信じたようだけど、この人は…どっちだ?


出 禁

最悪の二文字が頭を掠める。
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