裏切りの先で、あなたに出会った

プロローグ








「……見てください」





静かな会議室に、私の声だけが落ちた。






隣に座る彼――雨宮潤さんは、



戸惑ったようにモニターを見つめている。





「これは……」





「LIVE映像です。録画もされています」





私は淡々と答え、視線を画面へ戻した。








パソコンの中では、見慣れたリビング。






そして――見慣れてしまった二人。



「あはは……たっくん、ほんとに来てくれるなんて」





甘えるような声で笑うのは、隣の奥さん――雨宮優衣(あめみやゆい)。




「優衣が呼んだからでしょ?」




軽く笑いながら答える男。




三澄琢馬。(みすみたくま)





――私の、夫。
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