裏切りの先で、あなたに出会った




パソコンのモニターに映る、ふたりの姿。





画面越しでも分かるほど、距離が近い。





「優衣、どう?……大丈夫?」





琢馬の声は、驚くほど優しかった。





「……うん。たっくんがいるから、大丈夫」





少し照れたように笑う優衣。





そのやり取りだけで、胸が締めつけられる。




「優衣、ほんと素直になったよな」





「誰のせいだと思ってるの?」




「俺でしょ?」




「……そうだよ」




くすっと笑い合うふたり。




「優衣はさ、ちゃんと俺のこと見てくれてる」





「当たり前じゃん。たっくんのこと、ちゃんと好きだもん」



迷いのない声。





「……それに、潤、今日も遅いみたいだし」




「……そう」




一瞬の沈黙。




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