没落令嬢ですが偵察の一夜をきっかけに皇太子に溺愛されています
そして、一か月後――信じられない出来事が起きた。
「リゼリア、大変だ!」
父が、息を切らして部屋へ飛び込んでくる。
「どうしたの、お父様?」
弟とくつろいでいた私は、驚いて立ち上がった。
父は震える手で、一通の書状を差し出す。
「ヴァルディス家を……近衛家として認定する、と……正式にお触れが出た」
「……えっ?」
言葉の意味が、すぐには理解できない。
近衛家――それは、公爵家の中でも特に王家に近い名誉ある地位。
没落したはずの我が家が、そこに名を連ねるなど――
「そ、そんな……どうして……」
声が震える。
父もまた、信じられないという顔をしていた。
「しかもだ」
父は、さらに続ける。
「リゼリア、大変だ!」
父が、息を切らして部屋へ飛び込んでくる。
「どうしたの、お父様?」
弟とくつろいでいた私は、驚いて立ち上がった。
父は震える手で、一通の書状を差し出す。
「ヴァルディス家を……近衛家として認定する、と……正式にお触れが出た」
「……えっ?」
言葉の意味が、すぐには理解できない。
近衛家――それは、公爵家の中でも特に王家に近い名誉ある地位。
没落したはずの我が家が、そこに名を連ねるなど――
「そ、そんな……どうして……」
声が震える。
父もまた、信じられないという顔をしていた。
「しかもだ」
父は、さらに続ける。