初恋が始まるとき。
────Side Tsumugi
「わ、また電話来た」
音を鳴らしたスマートフォンを手に取り画面を見ると少し顔を顰める汯くん。その発言で相手が誰かなんて、聞かなくても分かった。
「大丈夫?私、席外そうか?」
「いいよ。どうせ内容は毎度似た様な事だから」
そう言いながら「はい」と言ってスピーカーにしながら電話に出ると『もしもーし』と電話の奥から陽気な声が聞こえた。今や結構な頻度で聞くようになった、渋谷くんの声。
高校時代はそんなに関わりなかったのに、優菜ちゃんから話を聞くようになってから随分この声を聴くようになった気がする。
手を拭いてからソファに座ると汯くんも「毎度急なの何」と言いながらソファにすわる。
『ゴールデンウィークに優菜ちゃんとデート行きたいんだけど、あの子どこが好きなの?』
「知らねぇよ!本人に聞け!」
『いいじゃ~ん、教えてよ未来のお義兄様~』
「やめろ!寒気する!」
コントの様なやりとりに思わず笑ってしまう。
渋谷くんはこうして汯くんに連絡をしては優菜ちゃんの好きな食べ物や、好きな物を聞いたり、色々と話していく。
こんな姿を見ているから私は渋谷くんが優菜ちゃんに対して本気な事を知っているのだけど、2人の間に自分が入る訳にはいかないと2人に何も言わず見守っている。
「わ、また電話来た」
音を鳴らしたスマートフォンを手に取り画面を見ると少し顔を顰める汯くん。その発言で相手が誰かなんて、聞かなくても分かった。
「大丈夫?私、席外そうか?」
「いいよ。どうせ内容は毎度似た様な事だから」
そう言いながら「はい」と言ってスピーカーにしながら電話に出ると『もしもーし』と電話の奥から陽気な声が聞こえた。今や結構な頻度で聞くようになった、渋谷くんの声。
高校時代はそんなに関わりなかったのに、優菜ちゃんから話を聞くようになってから随分この声を聴くようになった気がする。
手を拭いてからソファに座ると汯くんも「毎度急なの何」と言いながらソファにすわる。
『ゴールデンウィークに優菜ちゃんとデート行きたいんだけど、あの子どこが好きなの?』
「知らねぇよ!本人に聞け!」
『いいじゃ~ん、教えてよ未来のお義兄様~』
「やめろ!寒気する!」
コントの様なやりとりに思わず笑ってしまう。
渋谷くんはこうして汯くんに連絡をしては優菜ちゃんの好きな食べ物や、好きな物を聞いたり、色々と話していく。
こんな姿を見ているから私は渋谷くんが優菜ちゃんに対して本気な事を知っているのだけど、2人の間に自分が入る訳にはいかないと2人に何も言わず見守っている。