初恋が始まるとき。
Episode8
冬を越した、春。出会いと別れの季節、なんて言うけれど、今年も変わらず私の元には渋谷さんが…、こなかった。
代わりに来たのはフレッシュで目が大きく愛らしい顔立ちをした新入社員。
「はじめまして!本田 りりかです!」
「初めまして、経理課の佐々木です。」
最初こそはあいさつに来たのかと思っていた。
だけれど彼女は単に挨拶に来たわけではなかったらしい。
「あの、渋谷先輩から経理課の佐々木さんにこれを持って行ってって言われたんです。経理課の一番若い女性の方に…って説明を受けていたので」
「ああ…」
(ふーん、へぇ~)
心の中で何とも言えない気持ちになった。
新入社員を使って精算処理をさせるなんて随分偉くなったじゃないですか、渋谷さん。可愛い女の子が来たら私は用済みって?
そんな捻くれた考えを早速しつつも黙って精算処理をする。
心の中で強がってはいたけれど複雑だった。
これから朝は渋谷さんではなく、彼女に会う事になるのかもと。
とはいえ、年度末は怒涛の日々を過ごし、年度開始もかなり忙しいため、渋谷さんとは一緒に過ごす時間がかなり減っていた。
お互い時折くだらない事でメッセージを交わし、交流はあったものの朝の精算処理位でしか会うタイミングはなかったのに、それさえも誰かに奪われてしまったらもういよいよ1日に1回も会えなくなるかもしれない。
代わりに来たのはフレッシュで目が大きく愛らしい顔立ちをした新入社員。
「はじめまして!本田 りりかです!」
「初めまして、経理課の佐々木です。」
最初こそはあいさつに来たのかと思っていた。
だけれど彼女は単に挨拶に来たわけではなかったらしい。
「あの、渋谷先輩から経理課の佐々木さんにこれを持って行ってって言われたんです。経理課の一番若い女性の方に…って説明を受けていたので」
「ああ…」
(ふーん、へぇ~)
心の中で何とも言えない気持ちになった。
新入社員を使って精算処理をさせるなんて随分偉くなったじゃないですか、渋谷さん。可愛い女の子が来たら私は用済みって?
そんな捻くれた考えを早速しつつも黙って精算処理をする。
心の中で強がってはいたけれど複雑だった。
これから朝は渋谷さんではなく、彼女に会う事になるのかもと。
とはいえ、年度末は怒涛の日々を過ごし、年度開始もかなり忙しいため、渋谷さんとは一緒に過ごす時間がかなり減っていた。
お互い時折くだらない事でメッセージを交わし、交流はあったものの朝の精算処理位でしか会うタイミングはなかったのに、それさえも誰かに奪われてしまったらもういよいよ1日に1回も会えなくなるかもしれない。