地味なカフェ店員ですが一夜の相手が社長で溺愛されています
触れられるたびに、体の奥が熱くなる。

呼吸が乱れていく。

「……咲」

何度も名前を呼ばれる。

それだけで、全部持っていかれる。

「……止められません」

少しだけ苦しそうな声。

「あなたへの想いが、止まらない」

その言葉に、胸がいっぱいになる。

「……私も」

自然と声が漏れる。

「悠生さん……」

そのまま、強く抱きしめ返す。

体温が重なって、境界が曖昧になっていく。

どこまでが自分で、どこからが彼なのか分からなくなる。

「……咲」

最後にもう一度、名前を呼ばれる。

その声に包まれながら、すべてを委ねた。

「ああ……」

小さく息がこぼれる。

抱きしめられたまま、動けない。

「……俺の大切な人だ」

静かに落ちた言葉。

その一言で、胸の奥が満たされる。
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