無自覚系お姫様は溺れるほどに愛され中
「今なんて言った?」 


「だから、璃央君が大好きです、って言ったの」


「無理、可愛すぎだろ……」


顔を隠してるけど、耳まで赤いのは隠れてないよ。


「よかった、可愛いって思ってもらえることが今日のふたつめの目標だったから、すごく嬉しい」


ひとつめは、もちろん思い出してもらうこと。
おしゃれして、髪もきれいにして、璃央君に会うために家を出たの。


思い出してもらえないかもって、そんな怖さにずっと押し潰されそうだった。
でも今は、すごく幸せ。


「ねぇ、抱きしめてあげようか?」


いい気分になってそう言ってみた。
私のなかにも悪い子が眠ってるんだからね!
なんて強気になってたのもつかの間、ぐいっと顎を引かれて無理矢理に璃央君と見つめ合う形に……。


「今のセリフ、俺の目を見てもっかい言える? てか言って」


「ぃ……意地悪しないでっ」


目を逸らしても胸の高鳴りをごまかせない。
だって璃央君の高圧的な顔は甘すぎるし、拗ねた顔すらとっても危険だから。


「人が我慢してんのにほんと生意気」


ぐいっと顎を持ち上げられて、顔が近づく。
キスされる……!?
と身構えたけど、ほんの3センチくらいの距離でぴたっと、止められてしまった。


「ち、近いよ……璃央君」


震えた小声でそう言うと、璃央君の口から甘い吐息が漏れた。


「キスされると思ったろ? ダメ、お預け」


不機嫌な声だけが唇に触れてる。
のぼせてしまって何が起きたのかわからないままの私の首に片手を添えると、今度は意地悪な笑顔を見せて璃央君はこう言ったんだ。


「じゃああの日の続き、今からね」


って。




               end
< 120 / 120 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:5

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

わたしのキャラメル王子様

総文字数/92,441

恋愛(ラブコメ)156ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
入来沙羅 ~iriki sara~ 高2 ☆ 真面目でしっかり者だけど 恋には奥手で恥ずかしがり屋な臆病者。 × 佐野悠介 ~sano yuusuke~ 高2 ★ ちょっとおバカなふわふわ君 実は見た目も中身もハイスペック男子。 愛情表現はド直球。自由奔放な帰国子女。 ・ ・ ・ 幼なじみの悠君の すきすき攻撃が止まりません。 私だってほんとうは 悠君の可愛いカノジョになりたい! でも。素直になれなくて。 ・ ・ ・ 「沙羅、充電させて~」 (うしろからぎゅうぅ) 「……よそ見すんなって!」 (プンプンふくれちゃって) 「いい加減自分のキレイに気付いてよ」 (ため息まじりの優しい苦笑で) まさかの同居までスタート!? 優しくてちょっと強引な幼なじみに 息つく暇もないほど毎日ドキドキさせられてます! でも悠君は 何か、隠しているみたい ときどき、不安になるよ。 ねぇほんとうに 私のこと、すき? PV100万突破♪ 読者様700人突破 ランキング総合で、最高17位。 初めてです、びっくりです。 皆様ありがとうございます‼ よしかね様 アスナ*様 励みになる感想をありがとうございました!! 番外編、完結してます。 ご興味ありましたらどうぞ♪
《短編》翔ちゃんチョコだよちゃんと貰って?

総文字数/10,168

恋愛(ラブコメ)22ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
大幅改稿しました! ページ数が増えています。 * 大好きな彼にチョコレートを渡したい! ただそれだけなのに、 なんでこんなにへこむのか? 私、彼女なのに。 全然まったく自信がないんです。 *** 『翔ちゃん雨だよ一緒に帰ろ?』 のバレンタイン短編です。 (興味を持たれましたら本編もどうぞ♪) 本編を知らなくても理解できる内容となっております *読んでいただきありがとうございます*
翔ちゃん雨だよ一緒に帰ろ?

総文字数/115,909

恋愛(ラブコメ)347ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
一生懸命だけが取り柄の 天然系ポンコツ女子 そのうえ超絶なる鈍感 平澤美緒~mio hirasawa~ 高2 × あり得ない等身の2次元級イケメン でも中学まではチャラ系の ちょっとクールな上から男子 宮辺翔~sho miyabe~ 高2 * 勉強も運動もできて かっこいい私の幼なじみは 特に取り柄のない自分にとって 唯一の自慢 でも彼は基本わたしに興味ナシ 常に子ども扱い 彼女はいらない主義っぽいし それなのに噂になるのは美少女ばかり でもそれでいい 昔みたいに近くにいられれば それだけでいいと思ってた 思ってたんだけど 『あのふたり、やっぱ付き合ってたんだね』 『宮辺君にカノジョがいたとか普通にショック』 そんな声を実際耳にしたら 心は驚くくらいぐらぐら揺れた ……………… 他の子に取られるなんて、やだよ。 初恋なのに 気づいたときには失恋でした。 なのに どうして? * 「帰るぞ。拒否権はなし」 (俺様だったり) 「……ケガしなかったか?」 (すごく過保護だったり) 「いいからもっとくっつけって。 絶対俺から離れるな」 (意味わかんなかったり……) 「……もうムリ、限界」 (突然抱きしめてくるし) 君が近くて遠すぎて。 何を考えてるのかわからない。 「ねぇ、どうしたら 幼なじみの向こう側にいけますか?」 鈍感×鈍感 の じれじれ胸キュン詰めてみました

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop