桜の奇跡
「コンビニでバイトしてたのも、めっちゃ30分チャリこいで通ってたじゃん。

それも、未桜ちゃんに一目惚れして、同じバイト先にしたんだよ」



「え?そんな話聞いてない」
私は驚いて言った。


「恥ずかしかったんじゃね?」
渡橋君は笑った。

「これ、あいつがごみ箱に捨ててたやつ」
そう言って、渡橋君は差し出してきた。

ぐちゃぐちゃに丸めれていたような紙。
伸ばされてたけど。

「多分亡くなる少し前に書いたものだと思う。

最期の力で」

渡橋君に渡された紙を読んだ。
丁寧で筆圧がしっかりとしている。
手紙というよりは、走り書きに近いのかな。
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