極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
 物事の基本は体力だし……身体も鍛えていかないと。
 使える時間は有意義にと、私はぶ~たれるポピアを引き連れ、聖都の石畳の上を元気よく走り出した。 



 何事も、まずは土台固めから――。

 そう方針を決め、聖都の巨大医院の門を潜って受付で会から来たことを示すと、通されたのは忙しく働く先輩たちのもと。

 そこでお医者さんたちに混じって活躍しているのは、もちろん同制服を着た先輩たち。たしか、ライムカラーの跳ねっ毛の方が“アロエ”の聖女リアナさん。茶色のお団子髪の方が、“ウイスキー”の聖女ベルさん。

「あ、きたきた新人! あなたたち早速働いてもらうわよ! 近くで出た火事のせいで怪我人がたくさん出ちゃったの。ほら、このお酒で手を消毒して、軽症の患者さんたちを応急処置ね! やり方は教えるから!」
「わ、わかりました!」

 聖女の座学で怪我人の応急処置は一通り教わってる。見様見真似で私はベル先輩とそれにとりかかった。一方ポピアは……。
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