極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「……髪留めのこと? 大丈夫だよ、どうせ誰かが届けるのを忘れてるだけで、その内返ってくるって。あたしも色んな人に声掛けしたし」
「うん、ありがとね」

 ポピアの言う通り、まだ無くなって日も浅いためどこかで保管されている可能性は高い。

 だけど、体の元の持ち主にとって一番の優先事項を見失い、別のことに奔走していたという罪悪感がどうも拭えない。

(ごめんなさい。約束が果たせるまで、もう少しだけ待って……)

 それでも今は落ち込んではいられない。

 もし髪留めが無くなったとしても、自力で素性を辿ってみせる。
 そんな決意を胸に込めると……私は景気づけに殿下との会話で中断していた食事をバクバクと食べ始めた。

「ふふっ、その調子! あたしら新人が元気を無くしたら終わりだもん。さぁ、午後の仕事も張り切ろ~! あ、その前にあたし、デザート取ってこよ~」
「わひゃひも(私も)!」
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