極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
(何か……あったのかな)

 勝利の余韻を微塵も感じさせない呆けたような表情で固まっている。
 それを見た私は、季節外れの冷たい風に背中を撫でられたような気がして――彼の臨む聖都の方角を見据える。
 そこではゆっくりと、濃い雲が立ち込めていて。

(まさか――)
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