極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「それでも、私はっ……!」

 ルイーゼ様の背中が、小さく震えている。
 メナの手が、何かを堪えるように、ぎゅっと握りしめられた。
 そんなふたりを見ているのは、目が背けたくなるほど辛くて……。

 そこで、私の胸元でちかっと、何かが光った。
 そうだ、忘れていた。旅立つ前に預けられていたもののことを……。

「ルイーゼ様、これを……」
「なあに……?」

 私はそれを、泣き濡れたルイーゼ様が抱える、メナの胸元に置いた。
 マール様から託された、サンホワイトのブローチ――。
 どうして、そんなものをあの人が私たちに預けたのかはわからないけれど……。

「あっ……」
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