極貧孤児に転生したので、親を探して文句を言おうと思う
「ご安心ください。どうやらその災害は一時的なものだったらしく……隕石の大量落下は終息し、ここ百年以上起こっていないみたいです。“星降り”事態がその現象の前兆で、大規模な流星群はとうに過ぎ去ったのでしょう。今やその星は非常に穏やかな気候に戻り、たくさんの生き物がそこで自然に暮らしているということで……。マール様、あれを――」
「ああ。では国王夫妻、こちらを……」

 そこで私は事前の打ち合わせ通り、マール様に用意してもらった()()を、まずは国王夫妻に手渡してもらう。

「これは……?」
「お二人で同時に触れてみてください……その星の現在の様子が分かるはずです」

 マール様が国王様に手渡したのは、小さなサンホワイトの欠片。
 その勧めに従い、互いに手を上下で握り合わせるようにしてふたりが目を閉じると……結晶は虹色に輝き――。

「おお……見える、見えるぞ。豊かな大地と、健やかに生きる生物たちが……!」
「ここが……私たちのかつての故郷……」
 
 今、ふたりの頭の中には、私がルシエさんに見せてもらったあちら側の世界の様子が、そのまま映し出されているはずだ。マール様の、記憶の奇跡の力によって……。
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