恋愛はめんどくさい!

 食事を済ませた後、私たちはショッピングモール内を歩きながら、雑貨屋やホームセンターを見て回った。

 先輩はシマエナガがプリントされたポーチを手にすると、おもむろに使い勝手をチェックし始めた。

「先輩、シマエナガ好きなんですか?」

 先輩とシマエナガの取り合わせが絶妙で思わず突っ込んでしまったが、たまたまシマエナガがプリントされていただけで、もしかしたらポーチが見たかっただけなのでは……

 先輩は少し間を置いて答えた。

「シマエナガ、最近よく見るけど、マジでこんなぬいぐるみみたいな鳥ほんとにいるのかよ、って思わない?」

 ……ああ、ほんとにシマエナガが気になってたんだ――
 口調もだいぶ砕けている。でも、部活で話してるときはこんな感じだった気がする。

「確かに、神様が人間のためにわざと造ったんじゃないかって思うくらい、あざといですよね」

 つい素直に、思ったままを口にしてしまった……
 先輩はクスクスと笑っていた。
 なんだか、先輩と話していると素の自分がどんどん暴かれていくような気がする。

「大沼さんって、こういったキャラクターグッズとか好きそうですよね」

 これにはちょっとびっくりした。確かにぬいぐるみとかキャラものは好きな方だが、学校にはこの手のものは一切持っていかないようにしているのに――
 女の子ならかわいいものが好きだろう、という単純な話?
 いや、今日の服装とか、今までの会話の内容を考えると……意外と先輩の洞察力は侮れないのかもしれない。

< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop