皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
エピローグ
「キラナさん!」
皇城内の治療院の裏手に新たに作られた薬草畑に向かう途中、背後から声をかけられ振り返った。
大きく手を振りながらイスズ様が笑顔で駆け寄ってくる。
「イスズ様、お疲れ様です。どこかお体の具合が悪いのですか?」
思わず魔術騎士団の制服姿のイスズ様を凝視する。
「ううん、私は大丈夫。お疲れ様、キラナさん。私の後輩が怪我をしたって聞いて、様子を見に来たのよ」
「先ほど来られた女性騎士の方でしたら、治療を終えて、今は薬の処方を待っておられます。痛みももう少しすればおさまってくるはずです」
「よかった、心配していたのよ。ところでどこかへ行くの? もう仕事は終わりでは?」
私が抱えている籠や手袋に視線を向け、尋ねる。
「はい、今日の仕事は終わったのですが……薬草畑に行こうかと。成長の様子を見て、必要なものを少し摘みたくて」
「キラナさんの復帰とともに新しく作ったっていう薬草畑? キラナさんが手入れしているの?」
「はい、手入れは治療院の皆で交替でしているのですが、手が空いているときや必要な薬草を採りにいく際に一緒にする場合が多いです」
「でも畑仕事って結構力仕事でしょ? アレン、心配しているんじゃない? なんせキラナさんが復帰するときもあれだけ騒いでたから」
イスズさんに言われ、半年近く前の出来事を思い出す。
皇城内の治療院の裏手に新たに作られた薬草畑に向かう途中、背後から声をかけられ振り返った。
大きく手を振りながらイスズ様が笑顔で駆け寄ってくる。
「イスズ様、お疲れ様です。どこかお体の具合が悪いのですか?」
思わず魔術騎士団の制服姿のイスズ様を凝視する。
「ううん、私は大丈夫。お疲れ様、キラナさん。私の後輩が怪我をしたって聞いて、様子を見に来たのよ」
「先ほど来られた女性騎士の方でしたら、治療を終えて、今は薬の処方を待っておられます。痛みももう少しすればおさまってくるはずです」
「よかった、心配していたのよ。ところでどこかへ行くの? もう仕事は終わりでは?」
私が抱えている籠や手袋に視線を向け、尋ねる。
「はい、今日の仕事は終わったのですが……薬草畑に行こうかと。成長の様子を見て、必要なものを少し摘みたくて」
「キラナさんの復帰とともに新しく作ったっていう薬草畑? キラナさんが手入れしているの?」
「はい、手入れは治療院の皆で交替でしているのですが、手が空いているときや必要な薬草を採りにいく際に一緒にする場合が多いです」
「でも畑仕事って結構力仕事でしょ? アレン、心配しているんじゃない? なんせキラナさんが復帰するときもあれだけ騒いでたから」
イスズさんに言われ、半年近く前の出来事を思い出す。