皇命婚と告げた運命の伴侶に恋情を贈る
求婚された日から七日が過ぎた。

皇帝陛下に私たちの婚姻は正式に許可され、皇室、四大公爵家からも国家問題のひとつが潰えた安堵と祝福を受けていた。

現在大陸内において直系、しかも先祖返りのメリハ族は私以外正式に確認されておらず、父の生家からの反発など混乱を避けるため、婚姻成立後に発表やお披露目を行う旨が決まった。

四大公爵家嫡子の婚姻には多岐にわたる儀式があるが、今回は迅速な婚姻成立が必須なため、多くが簡素化、省略された。

大陸内での正式な婚姻は神殿でのアクール神への報告と祝福を受けることによって成立する。

私の突然の結婚報告をうけたトルン医師夫妻はすぐに駆けつけ、無理強いではないかと心配してくれた。

私がトゥーイッラ魔術騎士団長から隠れていたのを知っていた夫妻は何度も私の意思を確認し、自身の立場を省みず必要であれば私を匿い、逃がすとまで口にした。

ふたりの温かな心遣いに改めて感謝し、自分の意思だと伝えた。


『建国祭で再会して驚いたけれど、トゥーイッラ魔術騎士団長は私を守ってくださると約束してくださったの。それにお傍にいさせていただいたら、痣が痛まないし魔力も安定するから』
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