空に預けた恋を誓う〜エリートパイロットは約束の幼馴染を一途に愛しぬく〜
(……拓ちゃんの匂い……いいにおい……)
安心感に包まれ、うっとりと目を細めていた、その時だった。
「……なに可愛いことしてんの」
低く掠れた声が落ちてきて、仄香はびくりと肩を揺らす。
見上げれば、いつの間にか開いていた拓翔の瞳が、熱を帯びてこちらを見下ろしていた。驚く間もなく手首を取られ、やわらかく押さえ込まれる。
「た、拓ちゃん!?おおお、起きてたの……!?」
返事の代わりに、拓翔はにっこりと笑った。その笑みは余裕に満ちていて、逃げ道を塞ぐように距離を詰めてくる。
「目が覚めて仄香の匂い堪能してたら、急に甘えてくるからさ。……ほんと、どうしようかと思ったよ」
からかうように口角を上げながら、指を絡める手にわずかに力がこもる。
「仄香から誘ってきたんだから……ちょっとくらい、好きにしてもいいよな?」
囁きと同時に、優しく唇が重なった。
「んっ、ふ、ぅ……」
触れるだけのはずだったキスはすぐに深さを増し、思考がふわりと揺らぐ。
熱い舌先が唇を割って進み、内側を丁寧になぞる。時折根元まで巻き取られ、くぐもった声が漏れると、それを丸ごと飲み込むように体を引き寄せられた。