気がついたら天才心臓外科医と婚約していました

「先日、三田様がお選びになった真行寺諒(しんぎょうじりょう)様からご連絡があり、仮交際もお断りさせて欲しいとのことでした。」

「えー?なんでえ?美奈三、可愛いのに。おかしくない?」

「三田様。結婚は可愛いだけじゃ駄目なんです。まずそのお召し物。ちょっと個性的すぎると前々から申し上げていますよね?婚活されている男性は、結婚に家庭での安らぎを求めているものなんです。そのゴスロリファッションは安らぎどころか、不安でしかありません。」

「でもこれが美奈三だもん!自分を偽って結婚しても、続かないと思うんだよね。」

「それは仰る通りです。でも、第一印象で選ばれなければ、その先に進まないんです。せめてお洋服だけでも、もう少しコンサバに寄せてみてはどうでしょう?三田様は可愛らしいのですから、女子アナが着ているような清楚な服もお似合いになるかと思います。」

「あんな服、つまんなーい。」

こんな茶番、いつまで続くのだろう。

私は大きく肩を落とした。
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