気がついたら天才心臓外科医と婚約していました

「私にだって色々都合があるんです。」

「色々?」

「あの。」

保土ケ谷都はさっきまでのファイティングポーズを止め、殊勝な態度でお辞儀をした。

「すみませんでした。でもひとつだけお願いがあります。」

保土ケ谷都は自らのスマホを取りだし、俺の横に並んだ。

「あなたから嫌われたことはわかりました。だけどツーショット写真だけは撮らせてください。」

「は?」

なんなんだ。この女は。

< 9 / 29 >

この作品をシェア

pagetop