カーテンコールはまだ鳴らない。
「よ! 相変わらず早ぇな〜。もう来てんじゃん」
「そっちが遅いんでしょ」
そう⾔いながら、腕時計にちらりと視線を落とす。
「集合22時。今、22時ちょうど。私は完璧」
「はいはい、時間に正確な響華さん、さすがでーす」
ふざけた調⼦で肩をすくめる侑玖に、思わずため息が漏れる。
「……その⾔い⽅、やめて。⾼校のとき思い出す」
「え、懐かしくない?」
「うるさい」
そう返すと、侑玖は楽しそうに笑った。
ネオンの光に照らされた⾦髪と、⽿元で揺れるピアス。
それを⾒ながら歩き出す。