極上パイロットの一途な執愛
 ドアを閉めた瞬間、私はその場に崩れ落ちた。
 両手で顔を覆い、声を殺して泣く。

 涙がこぼれればこぼれるほど、蒼真さんの優しさや気遣いを思い出し、彼への気持ちの大きさを思い知った。

 蒼真さんはとても素敵な人だ。自分とは釣り合わないってことは、最初からわかってた。

 だから一年後。結婚のタイムリミットが来たときは、彼を困らせないように自分からこの家を出ていこう。

 私は静かに泣きながら、そう心に決めた。


 


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