極上パイロットの一途な執愛
 自由を奪うように私の腕を床に押し付け、支配欲と独占欲のにじむ視線をこちらに向ける蒼真さん。そのまなざしには、抵抗できない獲物をいたぶる獣のような、危険な色気が漂っていて……。

 勝手にそんな想像をしてしまい、慌てて頭を左右に振る。

「蒼真さんがそんなことするわけないから……っ!」

 王子様のような蒼真さんとは正反対の妄想をしてしまったことに、羞恥心と罪悪感がわき上がる。

 そもそも現実逃避のために漫画を読んでいたのに、蒼真さんのことを考えたら意味がない。

 気持ちを落ち着かせるために深呼吸を繰り返していると、ピンポーンと玄関から音が聞こえた。

 誰だろう。荷物の配達かなにかかな。

 読みかけの漫画をテーブルに伏せ、玄関に向かう。

「はい――」

 ドアを開けた私は、ドアノブを握ったまま硬直してしまった。

「相手が誰かたしかめもせずドアを開けるなんて、不用心すぎるね」

 咎めるようにそう言ったのは、蒼真さんだった。

「な、なんでっ」

 驚きで言葉を詰まらせる私を見て、蒼真さんがにこりと笑う。

「なんでって。また来るって言ったよね?」
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