極上パイロットの一途な執愛
「意外だったなぁ。かわいくて純粋な愛里に、こんな願望があるなんて」
「だから、それはたまたまそういうシーンだっただけで!」

 必死に言い訳していると、蒼真さんがこちらに体を向けた。私を見つめながら、ゆっくりと足を踏みだす。

「たまたまね。じゃあ、こういうことをされたいとは思ってないんだ?」

 ゆっくりと距離を縮める蒼真さんの表情が、いつもの彼とは別人に見えた。
 優しく紳士的な王子さまではなく、人を追い詰めて楽しむ悪い男の顔。

「そ、それは……っ」

 思わず一歩あとずさると、壁に背中がぶつかった。

 これ以上は下がれない……。逃げ場を失くした私は、ごくりと喉を上下させる。
 蒼真さんはそんな私を見つめながら、背後の壁に手を付いた。

 長身の彼を間近で見上げ、これ前に夢で見た壁ドンと同じ状況なんですけど……!と心の中で悲鳴を上げる。

 私の動揺をよそに、蒼真さんはゆっくりと長身を屈めた。
 こちらを見つめながら、私の耳もとに唇を近づける。

「――愛里」

 ささやいた吐息が耳たぶに触れ、それだけで背筋が甘く震える。
 私が息をのんでいると、長い指が頬に触れた。

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