極上パイロットの一途な執愛
 離婚届を置いてマンションを出るときに、蒼真さんの番号を着信拒否しSNSもブロックしていたけれど、『連絡手段がないならこれからも愛里の職場に行くけど、いいんだよね?』と半ば脅しのように笑いかけられ、うなずくしかなかった。

 それ以来、蒼真さんはこうやってまめに連絡をくれるようになり、時間を見つけては私のアパートにもやってくる。

「本当に、蒼真さんはなにを考えているんだろう……」

 そうつぶやきながら、『わかりました』と返信を打った。




 
 ピンポーンとチャイムが押され、玄関に向かう。

「はい」

 ドアの向こうから「俺だけど」という蒼真さんの声が聞こえてからドアを開けた。

「やっぱりこのアパート、セキュリティが低すぎるだろ」

 玄関に入ってきた蒼真さんは、そう言いながらカギをかけしっかりチェーンまでつける。

「ちゃんと誰が来たか確認してからドアを開けるので大丈夫ですよ」
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