極上パイロットの一途な執愛
 蒼真さんのキスやハグを知らずにいれば、こんな気持ちにならずにすんだのに。やっぱり蒼真さんは意地悪だ。

 私は玄関にしゃがみ込んだまま、胸もとをぎゅっと握りしめる。

「せめて、ちゃんといってらっしゃいって、言えばよかった……」

 閉まったドアを見つめながら、小さくそうつぶやいた。
          


            
< 162 / 163 >

この作品をシェア

pagetop