極上パイロットの一途な執愛
2憧れの人との出会い
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憧れの人との出会い
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私が航空会社を志したのは、父の影響だった。
今はOJAの専務として本社で働いているけれど、数年前まではパイロットとして世界中の空を飛んでいた父。
私が中学生のときに、父が操縦する飛行機が電気系統の不具合で前輪が出なくなるというトラブルに見舞われたことがあった。
それは大きなニュースになり、テレビ局のカメラが空港に集まり着陸の様子を中継した。
たくさんの乗客と乗員の命を任されているという重責の中、胴体着陸を成功させた父は多くのメディアで賞賛され、伝説のパイロットと呼ばれるようになった。
私は父のその活躍の裏で、パイロットを支えるためにたくさんの職員たちが働いていたことを知り、将来自分も航空会社で働きたいと思うようになった。
最初はパイロットに憧れたけれど、三半規管が弱く乗り物酔いしやすい私には無理だとあきらめ、代わりに目指したのは地上のパイロットと呼ばれる運航管理者。