極上パイロットの一途な執愛
 私の隣にいた母が「やっぱりうちのパパは、世界一かっこいいわね」とうれしそうに微笑み、父もにっこりと笑い返す。

 相変わらず、うちの両親は仲良しだ。

「ところで愛里。OJAで働きだして一年経つが、仕事はちゃんとやれてるかい?」
「ええと、あの……」

 突然父から話を振られ言葉に詰まっていると、私の代わりに朝比奈副機長が口を開いた。

「香坂さんが旅客部にいた頃は働いている姿をよく見かけましたが、彼女はとても誠実で、人の目がない場所でも真面目に仕事に取り組む、信頼できる仲間ですよ」

 その言葉に驚いて彼を見る。
 グランドスタッフとして働いていたときは、私もよく朝比奈副機長のことを見かけた。

 パイロットの制服に身を包み、ターミナルビルを歩いていく彼はとても凛々しくて精悍で、遠い存在のように思っていた。

 そんな彼が私を気にかけていてくれたことに驚きつつ、いや落ち着けと自分に言い聞かせる。
 こんなの、社交辞令に決まってる。

「おや、そうなのかい?」

 うれしそうにたずねた父に、朝比奈副機長は「えぇ」と微笑んだ。

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