極上パイロットの一途な執愛
1どうしてこうなった
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どうしてこうなった
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『――愛里』
甘い声で名前を呼ばれ、私は視線を上げた。
そこにいたのは、重厚感のある黒いパイロットの制服に身を包んだ蒼真さん。
くっきりとした二重の瞳や通った鼻筋、いつも優しい笑みを浮かべる唇、すべてのパーツが完璧なバランスで配置された甘く整った顔立ち。
百八十センチは軽くある長身に、すらりとした長い手足。さらさらで艶のある髪は自然にセットされていて、まるで少女漫画に出てくる理想のヒーローのようにさわやかだ。
三百六十度どの角度から見ても、ため息が出るほどかっこいい。
思わず見とれていると、蒼真さんは『こら』と小さく笑いながら私を叱った。
『そんな顔で見つめられたら、我慢できなくなるだろ』
いつもの蒼真さんらしくない、ちょっと意地悪な視線を向けられ、心臓が飛び跳ねる。
「私、変な顔をしてましたか?」
動揺しながら問いかけると、彼は口もとに笑みを浮かべたまま、わずかに目を細めた。