極上パイロットの一途な執愛
「わざわざ朝比奈副機長に気にかけるようお願いするなんて、香坂専務は過保護なんですね」
「親としては、かわいい娘に悪い虫がつきでもしたら大変だって、心配してるんじゃないかな」
「へぇ、悪い虫ですか。じゃあ、俺も注意するようにしますね」
「そう言ってもらえると、心強いよ」

 穏やかな口調でそう言ってから、蒼真さんは私に視線を向ける。

「愛里」と名前を呼ばれ、慌てて背筋を伸ばした。

「お茶を飲んだら、ちゃんと家に帰るんだよ」

 その言葉に「はい」と返事をすると、彼は優しくうなずく。

「お疲れ様でした」

 蒼真さんは私の挨拶ににこりと笑みを返し、広い歩幅で歩いていった。

 私はその後ろ姿を見送りながら、なんとかやりすごせた……と息を吐き出す。

 その後、成海さんとカフェに行ったけれど、動揺のせいか気持ちが落ち着かないままで、せっかくの限定スイーツの味はまったく覚えていなかった。
 





 数日後。家にやってきた蒼真さんに、いつものように勉強を教わっていた。

 両親は外出中で、リビングには私たちふたり。
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