極上パイロットの一途な執愛
 彼から専門用語の解説をしてもらいながらノートをまとめていると、「愛里は同僚と、よくふたりで出掛けるの?」とたずねられた。

「え?」
「この前会った成海くんと、仲がいいのかなと思って」

 どうしてそんなことを聞くんだろうと思いながら首を横に振る。

「いえ、そんなことはないですよ」
「じゃあ、あの日はどうして一緒に?」
「成海さんは、オープンしたてのカフェの限定のスイーツを食べたかったみたいです。だけど、男性ひとりで行くのは気まずいから、私に声をかけたんだと思います」

 蒼真さんは、私の説明を聞いて「そっか」と穏やかに微笑んだ。

「限定のスイーツは美味しかった?」
「それが、あまり覚えてなくて」
「どうして?」
「カフェに行く前に、蒼真さんに会ったじゃないですか。そのせいで動揺して、スイーツを楽しむどころじゃなくて……」

 そう言った私を、蒼真さんが頬杖をついて見つめる。

「成海くんと一緒にいたのに、俺のことばかり考えて上の空だったんだ?」

 私が「はい」とうなずくと、蒼真さんはなぜか言葉に詰まった。

「どうしたんですか?」
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