恋の雨が降るとき 〜クールな外科医は甘く囁く~
数日後。
松澤から指定された場所は、大学の研究室だった。
重い扉を前にして、幸子は一度だけ足を止める。
「……大丈夫か」
隣から落ちる松澤の声に、幸子は一度だけ息を整え、小さく頷く。
「……はい」
松澤がノックをし、中から返事があると、二人はそのまま中へ入る。
机の向こうには、真田が立っていた。
穏やかな表情は変わらないが、どこか張りつめた空気が漂っている。
形式的な挨拶を交わし、席につく。
言葉が続かない。
時計の針の音だけが、やけに大きく聞こえた。
やがて真田が封筒を手に取り、ほんのわずかに間を置いてから、静かに口を開いた。
「……検査の結果が出ている」
その一言で、空気が変わる。
幸子は無意識のうちに、膝の上で手を握りしめていた。
呼吸が浅くなるのを感じる。
そのとき、隣にある松澤の気配が、ほんの少しだけ近づいた。
触れてはいない。
それでも、そこにいるとわかる距離だった。
幸子は、恐る恐る封筒に手を伸ばし、中の紙を取り出した。
そこには──
松澤から指定された場所は、大学の研究室だった。
重い扉を前にして、幸子は一度だけ足を止める。
「……大丈夫か」
隣から落ちる松澤の声に、幸子は一度だけ息を整え、小さく頷く。
「……はい」
松澤がノックをし、中から返事があると、二人はそのまま中へ入る。
机の向こうには、真田が立っていた。
穏やかな表情は変わらないが、どこか張りつめた空気が漂っている。
形式的な挨拶を交わし、席につく。
言葉が続かない。
時計の針の音だけが、やけに大きく聞こえた。
やがて真田が封筒を手に取り、ほんのわずかに間を置いてから、静かに口を開いた。
「……検査の結果が出ている」
その一言で、空気が変わる。
幸子は無意識のうちに、膝の上で手を握りしめていた。
呼吸が浅くなるのを感じる。
そのとき、隣にある松澤の気配が、ほんの少しだけ近づいた。
触れてはいない。
それでも、そこにいるとわかる距離だった。
幸子は、恐る恐る封筒に手を伸ばし、中の紙を取り出した。
そこには──