総長は、私にだけ甘すぎる。
振り向いた瞬間、息が止まった。

黒崎蓮。

昨日も今日も、隣にいるはずの男。

でも今は制服じゃない。

いつもより少しだけ距離が近い気がした。

「なんで……ここに」

「お前が動くからだ」

短く、冷たい言葉。

でも目だけは、妙に落ち着いていた。
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