総長は、私にだけ甘すぎる。
「やめろって……何を?」

咲良の声はかすれている。

でも、もう止まれなかった。

頭の奥で、さっきの映像が何度も繰り返される。

雨。光。叫び声。

そして――手を引く誰か。
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