恋と結婚は別物です! 偽装結婚のはずなのに、強気なナースはフライトドクターの一途な愛に溶かされる
私たちはまず、近くに止まっていた救急車へ向かった。救急隊と状況を共有しなければならない。
「ベイショアERの守山です。患者の共有、お願いします」
父親はすでに救出されており、救急車内に搬送されたところだった。
意識もはっきりしているが、念のため龍臣さんと患者の容態を確認する。
「ひどく痛がっているが、呼吸は安定しているな。詩音、痛み止め」
「はい」
私は言われた通り、すぐに痛み止めの点滴を取り出す。
それを父親の腕に処置していると、救助隊のひとりがこちらに飛んできた。
「宇田川ドクター、応援願います。三十代女性、意識なし。車のフロント部分に足が挟まっており、救助が難航しています」
「わかった」
龍臣さんはそう言うと、こちらに向かって早口に言う。
「母親のほうへ向かう。バッグ」
彼は私に手を差し出す。私はナースバッグを彼に手渡した。中には、点滴に必要な梁や薬剤などが入っている。
「私もこちらを消防に引き継ぎ次第、向かいます」
龍臣さんは私に頷き、救急車を降りていった。
私は処置をしながらも救急隊員や父親から必要情報を聞き出し、搬送先を選定する。
タイミングよく丸井さんから無線が飛んできたため、私はベイショアERにふたりとも受け入れ可能か確認した。
「ベイショアERの守山です。患者の共有、お願いします」
父親はすでに救出されており、救急車内に搬送されたところだった。
意識もはっきりしているが、念のため龍臣さんと患者の容態を確認する。
「ひどく痛がっているが、呼吸は安定しているな。詩音、痛み止め」
「はい」
私は言われた通り、すぐに痛み止めの点滴を取り出す。
それを父親の腕に処置していると、救助隊のひとりがこちらに飛んできた。
「宇田川ドクター、応援願います。三十代女性、意識なし。車のフロント部分に足が挟まっており、救助が難航しています」
「わかった」
龍臣さんはそう言うと、こちらに向かって早口に言う。
「母親のほうへ向かう。バッグ」
彼は私に手を差し出す。私はナースバッグを彼に手渡した。中には、点滴に必要な梁や薬剤などが入っている。
「私もこちらを消防に引き継ぎ次第、向かいます」
龍臣さんは私に頷き、救急車を降りていった。
私は処置をしながらも救急隊員や父親から必要情報を聞き出し、搬送先を選定する。
タイミングよく丸井さんから無線が飛んできたため、私はベイショアERにふたりとも受け入れ可能か確認した。