ぼくと世界とキミ

「お前が……やったのか」

真っ直ぐに残酷な殺戮者を見つめ問い掛ける。

「お前が殺したのか!?」

《グルルル》

叫ぶ様な俺の問いかけに、クーは肯定する様に小さく鳴いた。

「どうして……どうして!?」

困惑する俺の問いに答える様に、クーは鋭い牙を剥いて俺に飛びかかって来る。

咄嗟に身を翻しそれを避けると、ク―は更に牙を剥き、俺に向かって構えた。

「……やめろ!!」

そう必死に叫ぶが、クーは止まろうとしない。

クーの動きは速く、体一つで避けるには限界だった。

俺の意識とは関係なく、蒼い光が辺りを包み勝手に右手に《剣》が姿を現した。

それはまるで俺に戦えと言うかの様に、残酷な青い光を纏っている。

茫然と手にした《剣》を見つめたまま、唇を噛み締める。

するとク―は俺に向かって鋭い爪を払った。

咄嗟にそれを剣で受け距離を取るが、ク―はすぐに身を翻し俺に向かって走ってくる。

それに向かって《剣》を振るい、それを交わしてはまた《剣》を振るった。

……何度も……何度もそれを繰り返す。

その度に互いの赤い血が飛び散った。

クーは傷だらけになりながらも止まる事はせず、俺に飛びかかって来る。

しかし決して俺に致命傷を負わせようとしない。
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