演技レッスン進行中!~誇り高きクィーン、目指してもいいですか?~
9月

クィーンコンテスト

ミーンミーンミーン

止まることを知らないセミの鳴き声
ギラギラと光るむさ熱い太陽
カツカツとなる黒板のチョークの音。

「つまりだな、今年度開催される第20回ベストクィーンコンテスト。全生徒出場可能だ。我が舞 台科からは1人の誇り高きクィーンが選ばれる。ぜひ目指してみてほしい。あー、立候補する人はいるか?」

先生の問いかけに対して、返事をする者はいない。

何の音も聞こえなくて、セミの鳴き声がやけに大きく聞こえる。

「まぁ、そうだな。言いにくい人もいるだろうし、今月以内に考えておいてくれ。」

宗先生の声が響いたところで、ちょうど、チャイムが鳴る。

すると急に教室がざわつきだす。

「きたね~!”クィーンコンテスト”今年はだれが優勝するんだろうね?」
「え~優勝してメダルに歯形つけたい~!」
「夢高~!第一審査で落ちるよ?」

教室は、”クィーンコンテスト”の話題でいっぱい。

クィーンコンテスト。
わが校桜木野坂学園(さくらきのざかがくえん)で毎年開催される一大行事。
舞台部門優勝者は、桜木野坂学園代表が会長をしている劇団”桜木野坂劇団”に入れる。
――――姉さんが、立てなかった舞台。
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