演技レッスン進行中!~誇り高きクィーン、目指してもいいですか?~

またね

姉さんは、昔からスカウトの絶えない美少女だった。

そのうえ優しくて、視野が広くて。
それに、―――演技もうまかった。

姉さんは私のあこがれだった。

そんな姉さんは、憧れだった桜木野坂劇団に入るべく桜木野坂学園に入学した。

高校2年生の夏、久しぶりに寮からの外出許可をもらい、帰ってきたと思ったら。
「面接受かったよ!ファイナルまで残れる!」
ドアを開けた瞬間、そう叫んで私に抱き着いてきた。

テレビでも注目され、姉さんが受かったのは知っていた。

けれど、わざわざ伝えに来てくれたことがうれしくて。
遠い寮から会いに来てくれたことがうれしくて。

自然と、家族も笑顔になっていた。

―――うれしい。

その一言に尽きる。
姉さんは私の自慢だった。

姉さんはいつも堂々としていて
いじめられている私を助けてくれた。

――――姉さんは、私のヒーローだから。
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