第一印象最悪の彼が、最愛の旦那さまになりました
「今日はトマトカレーをつくったの」
千咲がにこやかに答える。
「トマトカレー? 食べたことがない」
「トマト缶にカレールウを加えただけ。酸味とコクがあって好きなんだ」
澄春は思わず笑ってしまった。
「千咲は本当にトマトが好きだな」
「澄春さんも好きだよね」
「え?」
「初めて料理をつくったとき、トマトを一番美味しそうに食べてたから。好きなんだと思っていろいろレシピを調べてつくってみたんだけど……もしかして違った?」
澄春は驚いていた。
「俺のために、トマト料理をつくってたのか?」
「うん。でも私も好きだから」
(千咲は俺のためにトマト料理を……)
彼女が食品スーパーでトマトを選んでいたときの、真剣な横顔を思いだした。あれが自分のためだったなんて。
「ありがとう。俺もトマトは食材の中で一番好きだ」
「本当? もっと頑張ってレシピを増やすね! あ、カレーはもう少しでできるから、着替えて待っててね」
千咲は上機嫌でキッチンに向かう。小さな後ろ姿が可愛くて、澄春は追いかけて抱きしめたくなった。
しかし伸ばしかけた手を、下ろした。
いきなり手を出したら、千咲を怖がらせてしまうだろう。
夫婦になったと言っても、残念ながらまだ距離がある。
千咲がにこやかに答える。
「トマトカレー? 食べたことがない」
「トマト缶にカレールウを加えただけ。酸味とコクがあって好きなんだ」
澄春は思わず笑ってしまった。
「千咲は本当にトマトが好きだな」
「澄春さんも好きだよね」
「え?」
「初めて料理をつくったとき、トマトを一番美味しそうに食べてたから。好きなんだと思っていろいろレシピを調べてつくってみたんだけど……もしかして違った?」
澄春は驚いていた。
「俺のために、トマト料理をつくってたのか?」
「うん。でも私も好きだから」
(千咲は俺のためにトマト料理を……)
彼女が食品スーパーでトマトを選んでいたときの、真剣な横顔を思いだした。あれが自分のためだったなんて。
「ありがとう。俺もトマトは食材の中で一番好きだ」
「本当? もっと頑張ってレシピを増やすね! あ、カレーはもう少しでできるから、着替えて待っててね」
千咲は上機嫌でキッチンに向かう。小さな後ろ姿が可愛くて、澄春は追いかけて抱きしめたくなった。
しかし伸ばしかけた手を、下ろした。
いきなり手を出したら、千咲を怖がらせてしまうだろう。
夫婦になったと言っても、残念ながらまだ距離がある。