第一印象最悪の彼が、最愛の旦那さまになりました
考えすぎだろうか。でも澄春に見つめられると、意識せずにはいられない。
千咲は大人しく彼の後を追ったのだった。
彼が選んだのは、都内一流ホテル内の鉄板焼店きだった。
地上十五階から見渡せる景色は素晴らしい。天井が高く解放感に溢れている。上質なインテリアに、着飾った人たち。
ラグジュアリーな空気に、千咲は尻込みしそうになる。
「……気に入らないか?」
澄春は怪訝そうに千咲を見遣る。
「いえ、素晴らしいお店です」
鉄板焼きの店に行くと聞いて想像していたのとは全然違っていたけれど。
「もっと煙っているところを想像していたけど、空気が綺麗ですね」
「……どんな店を想像してたんだ?」
澄春は不思議そうだ。
店内にはいくつか鉄板台が並んでいる。
千咲たちは一番奥の小さなカウンター席に案内された。カウンターの上には巨大な鉄板になっていて、白いコック帽を被ったシェフが待機していた。
他に客はいない。贅沢にも澄春と千咲ふたりの専属シェフを務めてくれるらしい。
「なにが食べたい?」
「さっき見かけた分厚い肉を食べてみたいです」
先ほど席に案内される途中で、分厚い霜降り肉を焼いているところが目に入ったのだ。本当に美味しそうだった。
「黒毛和牛サーロインを。それから……」
千咲は大人しく彼の後を追ったのだった。
彼が選んだのは、都内一流ホテル内の鉄板焼店きだった。
地上十五階から見渡せる景色は素晴らしい。天井が高く解放感に溢れている。上質なインテリアに、着飾った人たち。
ラグジュアリーな空気に、千咲は尻込みしそうになる。
「……気に入らないか?」
澄春は怪訝そうに千咲を見遣る。
「いえ、素晴らしいお店です」
鉄板焼きの店に行くと聞いて想像していたのとは全然違っていたけれど。
「もっと煙っているところを想像していたけど、空気が綺麗ですね」
「……どんな店を想像してたんだ?」
澄春は不思議そうだ。
店内にはいくつか鉄板台が並んでいる。
千咲たちは一番奥の小さなカウンター席に案内された。カウンターの上には巨大な鉄板になっていて、白いコック帽を被ったシェフが待機していた。
他に客はいない。贅沢にも澄春と千咲ふたりの専属シェフを務めてくれるらしい。
「なにが食べたい?」
「さっき見かけた分厚い肉を食べてみたいです」
先ほど席に案内される途中で、分厚い霜降り肉を焼いているところが目に入ったのだ。本当に美味しそうだった。
「黒毛和牛サーロインを。それから……」