契約から繋がる-Ⅱ-

「…ありがとう」

「…さっきから、どうした?」


愛し合う行為が終わると
今ベッドで腕枕をしてもらいながら
私はボソッと囁いた。


「…私…オーナーに話さなきゃいけない事が…あるの…」

「なに?」


不思議そうに私を見るオーナー。


勇気を出して…言わなきゃ…。
前に進まなきゃ…。
何も…始まらないね…。










「…私……妊娠してるの…」


言ってしまった…。
どうか…受け止めて……。



< 153 / 231 >

この作品をシェア

pagetop