契約から繋がる-Ⅱ-
再び唇を重ねると
私はそっとオーナー首へと
腕を回して瞳を閉じた。
これが…最後になるかもしれない…。
私がオーナーに愛してもらえるのは…。
もう…二度と来ないかもしれない…。
だから…。
オーナーを沢山感じていたい。
もっと…近くに来て。
今だけでいいから…。
沢山愛して欲しい…。
オーナー…。
「ハァ……冬真……愛してる…」
唇を離すと微かに微笑んで見つめた。
これが…私の精一杯の気持ち。
「…ああ。俺も…愛してる…」
今にも涙が溢れそうなのを堪えて
私はオーナーに身を任せた。