政略結婚ですが御曹司に甘く囲い込まれ溺愛されています

第1章 運命の出会い

社長令嬢と言えば、大切に育てられたお嬢様という印象を持つだろうが。

私ははっきり言って、社長令嬢になど生まれたくなかった。

高校も大学も、お嬢様が通う学校。

悪い無視がつかないようにと、男性と話することは遮られた。

大学を卒業して、私は秘書の仕事につきたかったが、父が許してくれなかった。

許された仕事は、父の関連会社のアルバイトだけ。

いつか、いつか私は本当に好きな仕事をするんだ。

そう思って、早28歳になっていた。

「澄佳。おまえもそろそろ婚約者を決める時期だな」

父はタクシーの中で、いつもよりも興奮していた。

「結婚相手くらい、自分で探すわ」

「恋愛したこともないおまえが?つまらない男に引っかかるから止めておけ」

父であるって言うのに、この言い草。

私はタクシーから降りると、私の目の前には豪華なシャンデリアが現れた。
< 1 / 6 >

この作品をシェア

pagetop