天邪鬼な私に、宣戦布告されました
待ち合わせ場所に着くと――
「見てみてー、沙彩ー!」

由乃が元気に駆け寄ってきた。
「シーサー、可愛く色付けできたよー!」

思いかけず、颯斗の心に触れた緊張感を、温度差の違う由乃のテンションに救われる。

「うわっ、可愛い! 由乃、センスあるー」

私も、この雰囲気を壊さないよう、由乃に合わせた声で返した。

「みんなで写真撮ったの、見てみてー」

「みんなのシーサーもいいね!
そっちもいい記念になったね」

(颯斗に伝わるといいな。"そっちも"って言ったの、気づいてくれたかな…)

「沙彩は? 琉球ガラス、できたの?」

「できたよ。今日は持って帰れないみたいで、学校に送ってもらうことになった。
でも楽しかったよ」

「写真とかないの?」

あっ、写真! 全然頭になかった。

「軍手してたし、撮れるタイミングなかったな」
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