天邪鬼な私は、人気者の彼が苦手です
夏祭り
ドンドン、ピーヒャラ。
太鼓と笛の音が、夜の空気を震わせる。
夏祭りだ。
「沙彩、めちゃくちゃ可愛い! 澪もすっごく綺麗!」
ピンクの浴衣を可愛く着こなした由乃が、手をぶんぶん振りながら駆けてくる。
私はママのお古を借りた。
紺地に青い朝顔。少し昔っぽい柄だけど、嫌いじゃない。
澪は黒い浴衣。
余計な飾りのないそれが、大人びた彼女をいっそう引き立てている。
結局、人混みが苦手な私は花火大会をしぶり、夏祭りで妥協してもらった。
それでも、十分すぎる人の波だけど。
「由乃〜」
甘ったるい声がして、男子三人が合流する。
――その瞬間。
周囲の空気が、少しだけ変わった。
浴衣はずるい。
いつもの三割増しで格好よく見える。
颯斗たちに向けられる視線が、すっとこちらに流れてくるのがわかる。
小さく息を呑む気配まで、伝わってきそうだった。
太鼓と笛の音が、夜の空気を震わせる。
夏祭りだ。
「沙彩、めちゃくちゃ可愛い! 澪もすっごく綺麗!」
ピンクの浴衣を可愛く着こなした由乃が、手をぶんぶん振りながら駆けてくる。
私はママのお古を借りた。
紺地に青い朝顔。少し昔っぽい柄だけど、嫌いじゃない。
澪は黒い浴衣。
余計な飾りのないそれが、大人びた彼女をいっそう引き立てている。
結局、人混みが苦手な私は花火大会をしぶり、夏祭りで妥協してもらった。
それでも、十分すぎる人の波だけど。
「由乃〜」
甘ったるい声がして、男子三人が合流する。
――その瞬間。
周囲の空気が、少しだけ変わった。
浴衣はずるい。
いつもの三割増しで格好よく見える。
颯斗たちに向けられる視線が、すっとこちらに流れてくるのがわかる。
小さく息を呑む気配まで、伝わってきそうだった。