天邪鬼な私は、人気者の彼が苦手です

みんなへの告白

生温く、湿気を含んだ風が虫の音を運んでくる。

巾着の中で、スマホが震えた。

「沙彩、今どこ? 颯斗と一緒にいる?」

どうやら四人は合流済みで、私たちを探していたらしい。

近くの公園だと告げると、ほどなくして修学旅行の班メンバーが現れた。

「あれ? なんかあった?」

由乃の目がきらりと光る。
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