天邪鬼な私に、宣戦布告されました
ホテル。
女子が集まるということは、避けては通れない“恋バナ”。

由乃の話は、相手が近くにいすぎて想像しちゃうからあまり触れない。

そうなると、矛先は私か澪になる。

「二人ともどうなのよ。全然、恋バナなんてしないじゃん。私ばっかりバレててさ。今、好きな人とかいないの?」

(いますよ。めちゃくちゃ近くにね)

でも、それを言ったら明日の二人きりの琉球ガラス体験に支障が出る。絶対に。

そして明日の夜、由乃の「どうだった?」攻撃が始まるのも目に見えている。

絶対に、絶対に、バレるわけにはいかない。

「私が恋愛できると思う?」

「できるよー。沙彩めちゃくちゃ可愛いじゃん。今までに好きな人とかいたことないの?」

好きな人か……いた。

私だって、人並みに恋愛はしてきている。
告白されたこともあるし、付き合ったことだってある。

でも――

「あるよ。でもさ、好きだと思ってても、いざ告白されて付き合うことになると、急に冷めちゃうんだよね」
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