幼馴染への三度目の失恋を回避したい ――激重な片思いを隠さなくなってきた彼に、心臓がもたなくなってきた彼女。【完結】
 ◇

 家に帰って手を洗い、自室のベッドにゴロンと転がった。

 静かな部屋で、スマホを持ち上げてロックを解除し、カメラロールを開いた。

 画面いっぱいに表示される、夕焼けを背に振り返るなっちゃんの写真。

「…………」

 見慣れているはずの、幼馴染の顔なのに。
 写真の中の大人びた瞳と視線が合うと、なぜか胸の奥から、小さな音が聞こえる気がした。

 私はしばらく、その顔を見つめ続けていた。
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