幼馴染への三度目の失恋を回避したい 〜激重な片思いを隠さなくなってきた彼に、心臓がもたなくなってきた彼女。〜【完結】
第42話
『ちょっと、口が悪いところもあるけどね』
今朝、廊下で由利さんから聞いたその言葉が、頭から離れなかった。
なっちゃんが素顔を見せているのは、私だけじゃなかったんだ。
以前、彼は『俺が素を見せてるのは、めぐが特別だから』みたいなことを言ってくれた。
それなら由利さんも、なっちゃんにとって『特別』な存在なのかな。
私に向けるのと同じような気の抜けた顔で、由利さんに笑いかけている彼の姿を想像してしまう。
「自分の今の気持ちを伝えよう」と意気込んでいた決意が、萎んだ風船のようにシューッと音を立ててしぼんでいくのがわかった。
◇
「今日も部活、遅くまである?」
休み時間、なっちゃんが私の席までやってきて話しかけてきたが、彼の目を真っ直ぐに見ることができなかった。
なっちゃんが自分の席に戻っていった後。
一緒にいた葵が、両手で頬杖をつきながら私の顔をじっと見て、口を開いた。
「……めぐってさあ」
「うん?」
私が聞き返すと、「……いや。そういえばテストのあの解答って……」と、この前返却された期末テストの話題を振ってきた。
何か言いたげな顔をしていたような気がしたのだけれど。
今朝、廊下で由利さんから聞いたその言葉が、頭から離れなかった。
なっちゃんが素顔を見せているのは、私だけじゃなかったんだ。
以前、彼は『俺が素を見せてるのは、めぐが特別だから』みたいなことを言ってくれた。
それなら由利さんも、なっちゃんにとって『特別』な存在なのかな。
私に向けるのと同じような気の抜けた顔で、由利さんに笑いかけている彼の姿を想像してしまう。
「自分の今の気持ちを伝えよう」と意気込んでいた決意が、萎んだ風船のようにシューッと音を立ててしぼんでいくのがわかった。
◇
「今日も部活、遅くまである?」
休み時間、なっちゃんが私の席までやってきて話しかけてきたが、彼の目を真っ直ぐに見ることができなかった。
なっちゃんが自分の席に戻っていった後。
一緒にいた葵が、両手で頬杖をつきながら私の顔をじっと見て、口を開いた。
「……めぐってさあ」
「うん?」
私が聞き返すと、「……いや。そういえばテストのあの解答って……」と、この前返却された期末テストの話題を振ってきた。
何か言いたげな顔をしていたような気がしたのだけれど。