幼馴染への三度目の失恋を回避したい ――激重な片思いを隠さなくなってきた彼に、心臓がもたなくなってきた彼女。【完結】
 ◇

 昇降口を出た瞬間、思わず「あっつ!」という声が漏れてしまった。
 文字通り、ジリジリと太陽が肌を焼き付けるように照りつけている。アスファルトからの照り返しもすごい。

(なっちゃんに会うのに、汗だくになりたくない……!)
 私はこまめにハンドタオルでおでこや首元を拭きながら、小走りで彼の元を目指した。

 待ち合わせ場所に近づくと、この酷暑の中でも涼しげに立っているなっちゃんの姿が見えた。

 彼はすぐ私に気づいてくれた。
 嬉しくなって、つい手をブンブンと大きく振って駆け寄ってしまう。

「なっちゃーん! ごめん、お待たせ! 今日ほんとあっついね」

「……暑いよな」

 なっちゃんは少し目を逸らしながら、短く同意してくれた。
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